ねこ好きスタッフさんとめぐる大塚国際美術館

鳴門市の鳴門公園内にある陶板名画美術館「大塚国際美術館」にねこちゃんがいるらしい!

そんな噂を聞きつけてやってきました、ほにゃけん編集部。

日本最大級の常設展示スペースというだけあって、広い!まさに迷路!

古代のギリシャの壺絵やポンペイの壁画、中世の聖堂の壁画、ルネサンス、バロック、近代へと、約1000点以上の名画を日本に居ながらにして巡ることができる。数々の名画の時代にタイムスリップしたよう…。

徳島県民のみなさんなら、学校の遠足やお友だちと美術鑑賞などで、一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか。

徳島を代表する観光名所「大塚国際美術館」にねこ??

早速、美術館スタッフさんにお話しを聞かせてもらいました。

大塚国際にゃ(?)術館??
美術館スタッフさんに聞きました

山側さん「ほにゃけん編集部さんですね、お待ちしておりました。」

ほにゃけん編集部「ねこ?!あ!ライオンだ!ど、どうぞ、よろしくお願いいたします!」

左の方が美術館スタッフの山側さん、右が吉本さんです。
ねこ好きのみなさん、お2人のお顔をよーく覚えておいてくださいね!

ほにゃけん編集部「大塚国際美術館にねこちゃんがいると聞いてうかがいました!あの〜、ねこちゃんはどちらに?」

山側さん「当館の約1000点以上ある作品からねこちゃんを探し出しました!獅子やトラなどのねこ科の動物はねこに入るのか、いろんな文献を読み、認定したのは10作品のねこです。ということで、当館には10匹のねこがいます!」

ほにゃけん編集部「名画のねこちゃん!ぜひ会いたいです〜。でも、さっきから、気になっていたんですが…お2人、もしかして、ねこ好きさんですか?」

吉本さん「はい、ねこを飼っています〜!最近、4匹の子ねこが産まれてすっごくかわいいんですよ…もう毎日眺めています…。」

ほにゃけん編集部「も、もしかして山側さんも…?」

山側さん「私は魔女の宅急便のジジが好きで、ジジグッズいっぱい持っています〜。黒ねこちゃん大好きです!」

それなら話しが早い!早速、ねこ大好き美術館スタッフさんに、おすすめのねこちゃん作品をご紹介いただきましょうー!

受胎告知(じゅたいこくち)
Lorenzo Lotto(ロレンツォ・ロット)

まずはこちら、1527年頃に
ロレンツォが描いた「受胎告知」という宗教画です。

ほにゃけん編集部「あーいました!中央に逃げるキジトラのようなねこちゃん!赤い服の女の人がこちらに向かって両手をあげていますね。これは、どういった作品なのでしょうか?」

受胎告知は、キリスト教の聖書に書かれているエピソードの1つで“聖母マリア(左の赤い服の女性)”のお腹に“神なる子イエス”を身ごもることを“大天使ガブリエル(右の百合の花を持つ)”が告げにきたという出来事です。

右上には、神が雲に乗って現れ、マリアは驚いて逃れようとしますが、体がすくんで動けないでいる様子が表現されています。

ほにゃけん編集部「すこし困った表情のねこちゃん、なぜ逃げているのでしょう?」

山側さん「当時は、ねこは悪魔の使いとされていて、西洋絵画ではあまりいい意味では描かれていないんです。神聖な神様や大天使から“邪悪なもの”が逃げていることを表しています。さまざまな画家が受胎告知を描いていますが、このような表現は珍しいんですよ!」

ねこ=悪魔の使い。

ねこのミステリアスな性格からでしょうか。時代や宗教によって、ねこの捉えられ方は違うんですね。

オランピア
Edouard Manet(エドゥアール・マネ)

2作品目は、1863年に
マネが描いた「オランピア」という作品です。

ほにゃけん編集部「よく見ると足元にジジによく似たかわいい黒ねこちゃんがいますね!尻尾を立ててこちらを威嚇しているように見えますね。」

山側さん「ヴィーナス以外の女性を裸で描くのはタブーとされる時代に、裸の娼婦を描いた問題作と言われています。」

この作品は、ルネサンス時代に描かれた、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」からアイデアを得た作品です。

もととなった作品と、見比べてみましょうー!

ほにゃけん編集部「これが、ウルビーノのヴィーナスですか。あれれ、ねこちゃんがいませんね。威嚇していたねこちゃんとは反対に、足元ですやすや眠るいぬがいます!」

山側さん「いぬは、忠誠心を表します。神話で出てくる神様を描くという口実で、裸の女性が描かれました。雪のように白くなめらかな肌、りんごサイズの胸、肩にしだれかかるブロンズの髪の毛が当時の美女の3大原則だったと言われています。」

ネーデルラントのことわざ
Pieter Bruegel the Elder(ピーテル・ブリューゲル . 父)

3作品目のこちら、「バベルの塔」を描いたブリューゲルが
1559年の描いた「ネーデルラントのことわざ」という作品です。

ほにゃけん編集部「奇妙な雰囲気がありますね。画面いっぱいいる人は、それぞれになにかしているように見えます。ねこちゃんはどこにいるのでしょうか。」

山側さん「この作品には、100以上の“ネーデルラントのことわざ”が描かれています。ひとつひとつに意味があります。」

ほにゃけん編集部「あ、いました!ぽっちゃりなねこちゃん、鎧を身につけた人に大きな鈴をつけられています。」

山側さん「この大きな鈴をつけられているねこちゃんは、フランス寓話から出た言葉の“ねこの首に鈴を付ける”を表現しています。“計画の段階ではとても良い案でも、いざ実行しようとすると非常に難しい”という意味のことわざです。ねずみたちが、ねこが近づいてくるのがわかるように、ねこの首に鈴をつけようと決めたが、それを実行できるねずみが1匹もいなかったという話しです。

こちらは、お粥をこぼしてしまい頭を抱える男性。1度起こした不祥事は2度と取り繕えないという内容のことわざが描かれている。日本でいう「覆水盆に返らず」といえば、身近に感じられますね。

徳島のねこ好きさんたちにミッション!

名画の中の3匹のねこちゃん、いかがでしたか?
認定のねこ作品は、あと7作品ほど。その他にも、スタッフさんが、ねこなのかいぬなのか、悩んだ作品があるそうです。「まだ発見されていないねこ作品を見つけたら、スタッフさんに教えてあげてください!」これからの雨の多い時期、大塚国際美術館のねこちゃん探しに出かけてみてはいかが?

ちなみにSNSなどでは、2月22日にねこにまつわる作品を紹介しているそうですよ。

大塚国際美術館(おおつかこくさいびじゅつかん)

〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
TEL:088-687-3737 FAX:088-687-1117
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:00まで)
月曜休館(祝日の場合は翌日)・その他特別休館あり・8月無休


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ほにゃけん

ねこ大好きにゃん集部
ねこのことならなんでも、ゆるーく、ふわーっと追いかけます。ねこ情報、ねこのいるところならどこへでも。ねこにとって、ねこ好きにとって、より心地よい徳島を目指して活動中にゃ〜。