同じねこなら踊らにゃソンソン♫ “超猫派ダンサー”藤田善宏さんに聞く「あにゃ踊り」誕生秘話

ねこねこフェスティバル2018鳴門(にゃると)も、いよいよ開催まであとわずか。今回、はじめて阿波踊りの本場徳島で、ねこ版阿波踊り「あにゃ踊り」が踊られることになりました。「あにゃ踊り」の生みの親であり、振り付けを担当した、超猫派ダンサー藤田善宏さんに、あにゃ踊り誕生秘話、そして藤田さんの”ねこ愛”についてお聞きしました。

阿波踊り+ねこ=あにゃ踊り誕生の瞬間

———藤田さんは“CAT-A-TAC”(キャットアタック)というユニット名で、専門のコンテンポラリーダンスだけでなく、多様なジャンルのプロフェッショナルと自由なコラボレーションを続けられてますよね。そもそも「あにゃ踊り」が誕生するきっかけは何だったのでしょうか?

神楽坂化け猫フェスティバルでの藤田さん。ねこのお面をかぶり、いざストリートへと繰り出す!

藤田善宏さん(以下敬称略): ぼくの企画の一つに参加型パレード「あっぱれーど」というワークショップがあるんです。白いお面を作ってそれに自由に色を塗る、絵を描く。そのお面をつけて、まちに飛び出して踊ってみよう!という企画なんですけど、そのパレードを神楽坂化け猫フェスティバル・オーガナイザーのおかめ家ゆうこさんがたまたまご覧になったのがきっかけですね。

———おかめ家さんとそこではじめて出会ったんですね。

藤田: お面をつけて街に飛び出して、和楽器の笛や太鼓の音に乗って沿道の皆さんを誘い込みながら踊って歌ってパレードしていたら、まず子供がついて来てそれにつられて大人もぞろぞろついてくる。まるでハーメルンの笛吹きみたいになって。最後にはみんなで輪踊りして、それがとっても楽しかったんですね。そこに何人かすっごいノリノリの方がいつの間にか輪の中に入ってらして。後でお聞きしたら、その一人がおかめ家さんだった(笑)。そういうたまたまのご縁もあって、後日、おかめ家さんから「化け猫フェスティバルで何か一緒にやりませんか」と声をかけていただいたんです。

———「あにゃ踊り」というアイデアはどうやって生まれたんですか?

藤田: おかめ家さんからお話をいただいて、すぐに思いついたのは「盆踊りかなー」って。でも、神楽坂はそんなに道幅が広くない。じゃあやっぱり「あっぱれーど」の応用系がいいかなと。そしてどうせやるなら何かもっと親しみやすい別の要素も組み込んでみようと思いついたのが、 “阿波踊り”だったんです。僕は名前のつけ方も分かりやすく面白い方がいいと思っているので、じゃあ、「ねこ+阿波踊り」なので、『あにゃ踊り』ってどうかなって。

手を握り、グーをつくればあにゃ踊り

見慣れた阿波踊りも、手をグーにすればにゃんともねこな「あにゃ踊り」。

———振り付けはどのようにして思いついたのでしょうか。

藤田: 阿波踊りって手をパーにして踊ってらっしゃるじゃないですか。じゃあ、あにゃ踊りってなんだろう?って。ねこだから、パーじゃなくてグーにしたらいいんじゃないの?というところから考えていきました。それに阿波踊りって、親しみやすく素晴らしい踊りですが、一見誰でも踊れそうで、上手く踊ろうとしたら、実は非常に難しい。男踊りは腰を低くしないといけないし、女踊りもスッとしてて、とってもかっこよくて。飛び入りでも、阿波踊りを知らない人でも、気軽に参加できるようにしたかったので、手を握り、リズムに合わせて練り歩けばそれでオッケーという、簡単な振り付けにしたかったんですね。もちろんそれだけじゃないですが。(笑)

———あにゃ踊りでは、途中で「またたびタイム」「つめとぎタイム」がありますよね。

つめとぎタイム、入りまーす!

はい、隣のねこで爪をとぎとぎ。

藤田: 一緒に踊るだけでも楽しいのですが、お聞きすると神楽坂化け猫フェスティバルでは写真を撮られる方がいっぱいいらっしゃる。そこで「周囲の人が思わず写真を撮りたくなる、写真に撮っておもしろい絵ってなんだろう?」と考えました。またたびを嗅ぐと猫ってすごいじゃないですか。またたび嗅いだねこみたいに、みんなうにゃーってとろけちゃえばいいなって思って。そうなったら非常に絵としておもしろいだろうなと思って「またたびタイム」を作りました。「つめとぎタイム」は今年からですね。今年は雨の予報だったので、もしも雨が降ったらどうする?っていう話になって。雨だったらなかなか寝転べないので、要は背中や電柱や壁で爪を研ぐ「つめとぎタイム」もあったら、ねこっぽい動きのお祭りになったらおもしろいなーという発想ですね。

————今回、「あにゃ踊り」は神楽坂から初の「出張」「全国進出」ということになります。

藤田: このあにゃ踊り、もっと広がったらいいなー、全国でもできたらいいなーって思ってたんですけど、まさか最初に声をかけていただいたのが、阿波踊りの本場・徳島だとはまったく想像していなかったので、ちょっとびっくりしています(笑)。おかめ家さんも「本場で怒られないかな……」って心配してましたね(笑)。

————いや、既に県内各所であにゃ踊りの練習が行われていますが、むしろスッと徳島に馴染んでますよ。

藤田:いやー、これ以上嬉しいことはないですね。徳島であにゃ踊りできる日を今から楽しみにしています。

付かず離れず。突然気持ちが豹変する、ねこの魅力

————そもそも藤田さんとねこの出会いは?

藤田: 実家の頃から自然にねこが家に出入りしてて、気がついたらねこがいる環境だったんですけど、本格的に飼いはじめたのは高校生のとき。学校の近所の倉庫にねこが出るようになりまして。人見知りせずににゃーってくるので、えさをあげてるうちに仲良くなったんですね。ある日怪我をしていたので動物病院に連れていったら、室内で飼ってあげてとお医者さんに言われ、そこから飼うことになりました。「しらたき」って名前なんですけど。

———すごいカロリー低そうな名前ですね(笑)。

藤田: ずいぶん長い間、飼っていたんですけど17歳で死んじゃって。実家を離れてからもずっとねこと暮らしたいと出会いを待っていたのですが、3年ほど前にインターネットの里親探しのサイトでついに出会ったのが、今の飼い猫の「ポール」(雄猫)です。

———なぜ「ポール」という名前になったんでしょうか?

藤田: 模様が独特で。「かたはちわれ」って言うらしいんですけど、片目だけ黒いっていう柄なんですよ。ぼくはロックが好きなので、一目見た瞬間に「あ!KISSのポールスタンレーだ!」って思って(笑)。そこからポールと名付けました。

絶賛寝正月中のポールくん。藤田さんのtwitterより。(https://twitter.com/fujita_catatac/status/948534943210024960

———”超猫派ダンサー”藤田さんにとってのねこの魅力とは?

藤田: 気がつくとそばにいるところですね。付かず離れずの関係がいい。あと、撫でてると気持ちよさそうにするじゃないですか。でも、ねこって気持ち良くなりすぎると急におかしくなって噛むんですよね(笑)。感情が行きすぎると、別の感情になっちゃうあの感じ。あれが好きですねえ。大好きな話があって、確か高野山だったと思うんですけど、昔「飼っちゃいけない動物」がねこなんですって。ねこは出入り禁止。なんでかな、いたずらとかするのかな?って思ったら、「ねこのかわいさにお坊さんがメロメロになって修行どころじゃなくなるから」って(笑)。嘘か本当か分からないですが、ねこの可愛さを物語るいい話ですよね。

———ただかわいいだけで修行の邪魔ってすごいですね(笑)。藤田さんおすすめの「ねこ本」を教えてください。

藤田: やっぱりバイブルは小林まこと先生の『What’s Michael?』でしょうね。もともと小林まこと先生は『1・2の三四郎』とか『柔道部物語』とか大好きだったんですけど、猫を描いても、表情が小林まことじゃないですか。あれがおもしろくて。伊藤潤二先生の『伊藤潤二のねこ日記よん&むー』もいいですね。さすがホラー作家だけあって、怖い表現がすごいんですよ。斜線がシャーッ!!って重い感じとか(笑)。「呪いのねこがやってきた」「我が家に呪いがやってきた」「ねこの背中にドクロの柄が入ってる」っていうんですけど……。

———それ、伊藤潤二先生だからドクロに見えてるだけ(笑)。

藤田: そうなんですよ(笑)。ホラー作家だから何見てもドクロとか呪いって発想するんですよね。でも、その怖すぎるとかえって笑ってしまう感じがおもしろくて。大好きな作品です。

———最後に徳島、鳴門のみなさんへ、藤田さんからメッセージをお願いします。

藤田: あにゃ踊りが阿波踊りの本場・徳島に上陸というのは嬉しいんですけど、反面ドキドキもしています(笑)。みなさん、お手柔らかにお願いします!……ということで(笑)。もしかしたら色んな決まり事もあるかもしれませんが、このあにゃ踊りの日だけは目をつむっていただいて、本場の踊り手の方も一般のお客様も一緒になって、ただただ楽しんで踊っていただければ嬉しいです。見た目も心も存分にねこになって、難しい事は考えずに、気軽に一緒に踊りましょう!

———藤田さん、ありがとうございました。

藤田善宏(ふじたよしひろ)


福井県出身。平成29年度(第72回)文化庁芸術祭舞踊部門新人賞受賞。福井しあわせ元気国体開会式典演技振付総合監修。NODA・MAP「パイパー」出演(演出:野田英樹)、グローブ座主催「中の人」(主演:加藤シゲアキ)振付出演、「カッコーの巣の上で」(主演:小栗旬、演出:河原雅彦)ステージング担当。NHK総合「サラリーマンNEO」内「テレビ サラリーマン体操」出演。群馬大学非常勤講師。その他MV、CM、舞台作品等の振付出演多数。「からだを使った遊び」を通して、健全な心と身体を育む活動に取り組み、なおかつ老若男女問わず、誰でも気軽に身体を動かす事により、世代を超えたコミュニケーションツールとなり得る事を目指している。愛猫家。

BOAT RACE 鳴門 主催
ねこねこフェスティバル2018 in BOAT RACE 鳴門(にゃると)開催決定!


徳島県鳴門市の“ボートレース鳴門”で、来年1月14日(日)ねこ好きも、ねこが苦手な人もウエルカム!誰でも楽しめる、ねこイベント「ねこねこフェスティバル2018 in BOAT RACE 鳴門 〜食べて踊って、ねこと一緒!〜」が開催されますよ。ねこ好きのみなさん、1月14日は、BOAT RACE 鳴門に大集合ですよー!!

食べて踊って、ねこと一緒!ねこねこフェスティバル2018 in BOAT RACE 鳴門、1/14に開催

2017.11.02

1/14開催、ねこねこフェスティバル2018 in BOAT RACE 鳴門(にゃると)出店者発表!

2017.12.15
イベント公式サイト
BOAT RACE 鳴門 公式サイト
開催 2018年1月14日(日)9時45分〜16時30分
会場 ボートレース鳴門 1階 なるちゃんホール(メイン会場)
徳島県鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-1
主催 BOAT RACE 鳴門
お問い合わせ
ねこねこフェスティバル2018 in BOAT RACE 鳴門 事務局 TEL 088-678-6005


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ほにゃけん

ねこ大好きにゃん集部
ねこのことならなんでも、ゆるーく、ふわーっと追いかけます。ねこ情報、ねこのいるところならどこへでも。ねこにとって、ねこ好きにとって、より心地よい徳島を目指して活動中にゃ〜。