ねこねこブックレビュー【07】『猫とニッポン人と8つの物語』北見明子(著)北嶋廣敏(監修) / 主婦の友社

歴史上の著名な「ニッポン人」8名と猫について、フィクションを織り交ぜながら紹介したねこコミック。「猫の手も借りました」とのコピーから、「小難しくとっつきにくい歴史の話に興味を持ってもらうため、無理矢理ねこを絡めてコミック化」でもしたのかなと思ったら、さにあらず。かわいいイラストからは想像しにくいですが、歴史上の「猫トリビア」満載、めちゃくちゃ勉強、ためになる、侮れない一冊です。

登場するのは沖田総司、清少納言、滝沢馬琴、天璋院篤姫、在原業平、石田三成、夏目漱石、南方熊楠と有名な人物ばかりだけれど、これらの人物と猫との関係を問われれば、誰もが首をかしげるというか、よく知らないのが実際のところなんじゃないでしょうか。夏目漱石とねことの関係はいいとして、滝沢馬琴とねこって、すぐにはイメージできないし。

ところが。ところがっす。全員ねこと縁の深い「ニッポン人」なんです。

江戸時代、なんと結核には黒猫(カラスネコと呼ばれていた)が効くという言い伝えがありました。(沖田総司編 p.25)

猫はエジプトからシルクロードを通って、中国に伝わってきたと考えられています。日本には、奈良時代に中国の船に乗ってやってきました。/ なぜ船に乗っていたのか。それは仏典をネズミから守るためでした。仏典、つまり仏教の教えを書いた書物を日本に持って行く途中でネズミがその仏典をかじって害するのを防ぐためのガードマンだったのです。(清少納言編 p.43)

え、知らなかった! 聞けば聞くほどおもしろい、猫と日本史のトリビア、オンパレードなんですよ。ねこがいなかったら、仏教が日本に伝来してなかったかもしれないんですよ! ねこ、めっちゃ役に立ってる、「猫の手も借りました」なんてもんじゃないですよ(笑)。

歴史にifは禁句。とはいうものの、「ニッポン人」の暮らしに深く、密接に関わってきたねこが、もしこの世界にいなかったら……。今とはまったく違った世界になっていたかもしれない。そう想像させてしまうような、ねこ好きなら絶対知っておきたい、日本史知識が身につきます。

漫画も8エピソード、力作揃いで、著者の北見明子さん、特に各ねこの描き分けに、並々ならぬねこ愛を感じます。軽く見られがちだけど、しっかり手をかけて丁寧につくられた一冊。

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