ねこねこブックレビュー【04】『猫がよろこぶインテリア』ヤノミサエ / 辰巳出版

猫がよろこぶインテリア。これが本書のタイトルだけど、内容は帯コメントのほうが的確だと思う。「猫がいるから部屋がキレイになるのは本当だった!?」。ねこを喜ばす、というより(それは当然すぎてあえて話題にするまでもない大前提)、「ねこが喜ぶ仕様なのに、自分もこんなに快適で、落ち着け、掃除もしやすく、おしゃれ」な部屋にする方法。それが本書のテーマなのだ。

確かにねこはかわいい。けれども、ねこを飼うと諦めなければいけないものがある。かわいくおしゃれな小物類(棚にディスプレイしたら遊びで落とされる)、肌触りのよいファブリック(毛が大量につく上に、その上で嘔吐される)、花屋で見つけたちょっとした観葉植物(食べられる)。おしゃれをとるか、ねこをとるか。そこは基本、トレードオフ。あちらを立てればこちらが立たずの関係じゃないすか。

ところが、フォトスタイリストである著者は、この「おしゃれかねこか」という問いに、真っ正面から立ち向かう。実はその答え自体は、ねこと暮らす人間にとっては当たり前すぎる「知ってるよ」だったりする。いわく「いたずらされそうなものは置かない」。いわく「デスクの上にはできるだけ物を置かず、ねこが座れるスペースを確保」。要するに「シンプルに」「必要最小限に」を心掛けろと。これ自体は「それができたら苦労しないわ」って感じの常識だと思った。

ところが。言葉にすると常識でも、4匹のねこと一緒に住む著者の2DKを現実の写真で見せられると、そこはある種の理想郷。説得力が桁違いなのだ。これ以上なく、かわいい、愛してやまないねこを4匹も飼ってるのに、その上、おしゃれなインテリア? 小物? その発想が余計なんじゃないだろうか。ねこ以上のインテリアがあるわけないじゃん、っていう、いさぎよいまでの「ねこ中心主義」。

インテリアや部屋づくりの教科書では「まずは部屋の主役を決めましょう」なんてアドバイスがよく出てくる。あれもこれも見せようとすると、実は互いにその存在感を打ち消しあってしまうし、視線の行き先が定まらない。結果、部屋の印象がブレてしまう。「1つの部屋で主役は1つまで絞ってください」なんてことがよくいわれるけど、考えてみれば、ねこ飼ってる人にとって、部屋の主役はどう考えたってねこですもんね。そのねこに合わせて、暮らしを整えていくと、情報もデザインも整理され、結果として「猫がよろこぶ」だけでなく、人もよろこぶ、快適な空間になっている、というわけだ。

それにしても、著者の「ねこ中心主義」は徹底してる。4匹のねこと毎晩一緒に寝るために、ダブルベッドを購入する著者を見て、幸せとは何か、我が身を省みてしまった。自分にとって何が大事か。優先順位をつけるとしたら? ねこ!と答えが明確な人なら、本書のような自分にとって最高の部屋がいつか手に入るはずだ。

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